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Google「ADK for Python」v2.10.0公開 — スキルライフサイクル管理とMongoDBツールセット、評価の効率メトリクス
Googleのエージェント開発キットADK for Pythonがv2.10.0を公開した。リソース制御のためのスキルライフサイクル管理(実験的)、ベクター・ハイブリッド検索のMongoDBツールセット、実行時間・トークン・呼び出し回数を追う評価メトリクスが柱。OpenAI推論モデルの連携強化とBigQueryの挙動変更も含む。
Googleのエージェント開発キット「Agent Development Kit(ADK)for Python」が、バージョン2.10.0を公開した。2026年9月25日(UTC)にGitHubでリリースされた安定版で、柱はスキルのライフサイクル管理、MongoDB連携、エージェント評価の効率メトリクス、OpenAI推論モデル対応の強化だ。以下はリリースノートで確認できる範囲の整理である。
スキルと評価 — リソース制御とコスト可視化
- スキルライフサイクル管理(実験的): 1ターンだけ有効なEPHEMERALライフサイクル、同時有効スキルの上限、アンロード後の指示文の後続リクエストからの除外、プログラム的な有効化APIなどを追加。いずれも実験的で、環境変数
ADK_ENABLE_SKILL_LIFECYCLE=1での有効化が必要とされる - 評価の効率メトリクス: 実行時間(duration)、トークン消費量、モデル呼び出し回数を追跡するメトリクスを追加。エージェントの実行コストと遅延の最適化に使う位置づけ
- スキル開示の制御: スキルカタログの開示方法を制御する
SkillDiscoveryModeを追加。スキル一覧関数にはon_errorハンドラも追加された
連携の拡充 — MongoDB・OpenAI・CLI
- MongoDBツールセット: エージェントフロー内で高性能なベクター検索とハイブリッド検索を行うツールセットを新設
- OpenAI推論モデル対応: reasoningモデル向けの要求パラメータ自動適応、モデルごとのreasoning effort設定、Chat Completionsでのreasoningトークン報告、ストリーミング利用量と終了理由の公開などを追加。
google-adk[openai]extraの新設、OpenAI系モデルのgoogle.adk.integrations.openaiへの移設(旧google.adk.labs.openaiは再エクスポートで継続)も含む - CLI:
adk createのモデル選択肢にgemini-3.8-flashを追加。Agent Runtime向けのセッション・メモリサービスの自動構成、開発用デプロイエンドポイント(Agent Runtime/Cloud Run/GKE)も追加された - MCP: MCPハンドシェイクのclientInfoとHTTPリクエストのUser-AgentでADKを名乗るようになった
挙動変更と非推奨 — 確認が必要な点
- BigQuery保護モード: 保護された書き込みモードでは、ドライランがセッションの匿名データセットに配置した非SELECT文のみ実行し、宛先の定まらないマルチステートメントや
CALL・EXPORT DATAなどは拒否される。セッションはプロセスメモリ保持となり、再起動後や別レプリカへ引き継がれない - 評価の厳格化:
AgentEvaluator.evaluateとevaluate_eval_setは、評価対象ケースがゼロ件の場合は従来の通過扱いではなくValueErrorを送出する - 指示テンプレート:
${var}とバックスラッシュでエスケープされた\{var}は状態からの補完対象外となり、記述どおりに残る - 非推奨化:
google.adk.flows.llm_flows配下の旧ライブオーディオモジュールはインポート時にDeprecationWarningを送出し、google.adk.liveへの移行が求められる。-W errorで実行するテストは影響を受ける - その他:
OpenAIResponsesLlmではthinking_config(thinking_level/thinking_budget)が警告付きで無視され、OpenAIGenerateContentConfig.effortの利用が必要になる