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Docker、コーディングエージェント用「Cloud Sandboxes」を提供開始 — ノートPCを閉じてもエージェントが動き続ける

Dockerは2026年9月24日、コーディングエージェント向け隔離実行環境「Docker Sandboxes」のクラウド版「Cloud Sandboxes」を発表した。ローカルと同じmicroVM隔離のままDocker管理基盤で動作し、sbx moveコマンド一発でローカルとクラウドを行き来できる。長時間タスクの実行場所をノートPCから切り離す狙い。

Dockerは2026年9月24日(米太平洋時間)、コーディングエージェント向けの隔離実行環境「Docker Sandboxes」のクラウド版「Cloud Sandboxes」を発表した。ノートPCのふたを閉じてもエージェントの作業が止まらないようにするもので、同日公開の公式ブログ「Introducing Cloud Sandboxes: Start on Your Laptop, Finish in the Cloud」と製品ページで内容が説明されている。以下は一次情報の記載内容の整理である。

Cloud Sandboxes — ローカルと同じ隔離をクラウドで

  • 同じサンドボックスをDocker管理基盤で実行: 製品ページのFAQでは、Cloud Sandboxesを「同じmicroVM隔離のまま、Dockerが管理するインフラ上で動く同じサンドボックス」と説明している。接続を切断してもエージェントは作業を続ける。
  • 背景にある問題意識: 公式ブログは、コーディングエージェントが数時間単位の長時間タスクをこなすようになった一方で、ノートPCは「ふたを閉じればスリープし、バッテリーでは遅くなり、移動すれば切断する」人間中心の設計だと指摘する。短時間タスクでは問題にならなかった実行場所の問題が、長時間タスクでは重要になるとしている。
  • 使い分けの目安: ブログは「対話的な作業はノートPC、数時間かかる作業はクラウド」とし、両方を使い分けるために「どちらかを選ぶ必要がなくなる」と説明している。
  • セッション時間: サンドボックスは既定で1時間、最長24時間まで1セッションとして実行できる。

sbx move — ファイルシステムごと行き来する

  • ワンコマンドで移動: sbx move コマンドでサンドボックスのファイルシステムを取り込み、移動先で再現するため、作業内容がそのまま引き継がれる。ローカルからクラウドへ、クラウドからローカルへと双方向に動作する。ブログには sbx move my-project --to cloud の実行例が示されている。
  • 管理手段: Cloud Sandboxesの作成・管理はCLIとWebコンソールの両方から行える。
  • 対応エージェント: ブログは Claude Code、Codex、Copilot、Antigravity、Open Code、Hermes を挙げ、それ以外のエージェントも容易に追加できるとしている。
  • ポリシーの一貫性: クラウド用に別製品・別コマンドにはせず、ローカルとクラウドで同じコマンドとポリシーを使う設計だとしている。「エージェントへの信頼が、たまたまどこで動いているかに左右されるべきではない」というのが理由だという。

Sandbox Kit Spec v3 — 権限をOCIイメージとして標準化

  • 権限のパッケージ化: Sandbox Kit Specification v3では、エージェントのネットワーク規則・認証情報・ボリュームを、通常の固定可能な(pinnable)OCIイメージとしてパッケージ化する。
  • CNCFへの提案: DockerはこのSandbox Kit SpecをCNCFに持ち込み、エージェントの権限設定をベンダー中立な標準としてOCI基盤の上に築く方針を示している。
  • 位置づけ: ブログは、開発者がタイピングより「エージェントに実務を渡し、離れて、戻ってきてレビューする」時間が増える変化を見込み、その前提として「無人で動かせるほど安全で、数時間動かせるほど持続的な」環境が必要だとしている。

出典