IMAGE: AI生成ビジュアル
MODELS / MODEL WATCH
Xiaohongshu(RedNote)のDots Studio、初のオープンウェイトモデル「dots3-note Preview」を公開 — 280B MoE・512Kコンテキスト・Apache 2.0
Xiaohongshu(小红书・RedNote)傘下のDots Studioが、同社初のオープンウェイトモデルを公開。総パラメータ280B・アクティブ16BのMoE構成で、テキスト・画像・動画・音声の4モダリティ入力と512Kトークンのコンテキストに対応。ライセンスはApache 2.0で、Hugging FaceとModelScopeに重みを公開した。
Xiaohongshu(小红书・RedNote)傘下の開発スタジオDots Studioは2026年8月中旬、オープンウェイトモデル「dots3-note Preview」の重みを公開した。dots3ファミリー初のオープンウェイトモデルで、総パラメータ280B・アクティブ16BのMoE(Mixture-of-Experts)構成、最大512Kトークンのコンテキスト、テキスト・画像・動画・音声の4モダリティ入力に対応する。ライセンスはApache 2.0で、Hugging FaceとModelScopeの両方で提供されている。公開はGitHubリポジトリ(最終更新2026年8月14日 02:41 UTC)とHugging Faceのモデルページ(2026年8月15日時点で更新継続中)で確認できる。
280B MoE・16Bアクティブ — 「dots3ファミリーの最軽量メンバー」
dots3-note Previewは、Dots Studioが計画するdots3ファミリーのうち、能力・レイテンシ・推論コストのトレードオフを変えたラインナップの「最も軽量なメンバー」として位置づけられている。モデルカードで公開された主な仕様は以下の通りだ。
- アーキテクチャ: マルチモーダルMoE(1 dense + 45 MoE層)
- パラメータ: 総パラメータ280B/アクティブ16B
- エキスパート: 256 routed + 1 shared、top-8
- アテンション: 13 DSA(Deep Sparse Attention) + 33 SWA(Sliding Window Attention)を約1:3で併用
- コンテキスト長: 最大512Kトークン
- 視覚エンコーダ: MoE ViT(総7B/アクティブ1.2B)
- 音声エンコーダ: Dense 800M
- 入力: テキスト・画像・動画・音声/出力: テキスト
- 対応精度: BF16、FP8
- MTP(Multi-Token Prediction): 共有1層・1.13B(投機的復号による出力高速化用)
入力モダリティの多さと512Kのコンテキスト長は、長文書の処理や長期エージェントワークフローを想定した設計と読める。推論時はenable_thinkingオプションで思考モードのオン・オフを切り替えられ、エージェント用途ではOpenAI互換のツール呼び出しにも対応する。
ライセンスとデプロイ環境 — FP8版は8GPUノード1台で稼働
dots3-note Previewの重みはApache 2.0ライセンスで公開され、商用利用・改変・再配布が広く認められている。モデルはHugging Faceの「dots-studio/dots3-note-prev」とFP8量子化版「dots-studio/dots3-note-prev-fp8」、およびModelScopeで提供される。
- Hugging Face: dots-studio/dots3-note-prev/dots-studio/dots3-note-prev-fp8
- ModelScope: dots-studio/dots3-note-prev
- 推論フレームワーク: vLLM(mainでネイティブ対応)、Transformers(PR #47844)、SGLang(PR #33829、SGLang公式のDots3-Noteクックブックあり)
- 推奨デプロイ: FP8チェックポイントを8GPUノード1台でSGLang/vLLMによりOpenAI互換APIとして提供
- 技術ブログ: studio.dots.ai(フルレポートは「近日公開」とされている)
READMEには一般的な推論・エージェント系とマルチモーダル理解の評価チャートが掲載されているが、いずれもスタジオ公称の値で、詳細な技術レポートは未公開のため、本稿では数値の断定を避ける。独立した再現評価はコミュニティの検証を待つ必要がある。
RedNote初のオープンウェイト公開 — 中国プラットフォーム勢の重み公開が続く
Dots StudioはXiaohongshu(RedNote)の開発スタジオで、モデルの著作権表記は「Copyright (c) 2026 Xiaohongshu」、問い合わせ先も同社ドメイン(dots-model-feedback@xiaohongshu.com)になっている。READMEではdots3ファミリー初のオープンウェイトモデルと明記されており、SNS・ライフスタイルプラットフォームを運営するXiaohongshuの開発組織が公開するオープンウェイトの基盤モデルとして注目される。なお、モデルカードには、dots3ファミリーが能力・レイテンシ・推論コストの異なるトレードオフを持つモデル群として設計され、dots3-note Previewはその「最も軽量なメンバー」であることが明記されている。
2026年8月はDeepSeek V4 Proの正式版公開やQwen3.8-27BのApache 2.0公開など、中国勢のオープンウェイト公開が相次いでいる。dots3-note Previewもその流れに加わる一方、280B規模のMoEをFP8で8GPUノード1台に収める設計は、クラウドではなく自前サーバーでのセルフホスト運用を想定した作りになっており、エージェント用途のローカル/オンプレ基盤としての需要を見込んだリリースと言える。
出典: GitHub「studio-dots-ai/dots3-note-prev」、Hugging Face「dots-studio/dots3-note-prev」、Dots Studio技術ブログ「dots3-note Preview」(いずれも2026-08-15確認)。