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AGENTS / Anthropic
Anthropic、Managed Agentsのマルチエージェント編成を公開 — リードエージェントがワークフローを書いて並列実行
Anthropicの公式ドキュメントで、Claude Managed Agentsのマルチエージェント編成(Dynamic workflows)の利用法が公開されている。リードエージェントがワークフローというプログラムを書いて多数のエージェントをバックグラウンド実行し、結果を統合する。種別multiagent_20261001で有効化し、予算上限の設定が推奨されている。
AnthropicのClaude Managed Agentsで、1つのエージェントが他の多数のエージェントを編成するマルチエージェント機能(Dynamic workflows)の利用法が、公式ドキュメントで公開されている。リードエージェントが「ワークフロー」というプログラムを書いて多数のエージェントをバックグラウンドで実行し、結果を束ねる仕組みだ。本稿は2026年10月10日取得時点の公式ドキュメントで確認できる範囲に限定して整理する。
3つの手段 — サブエージェント、ワークフロー、アドバイザー
- セッションを実行するエージェントは、他のエージェントに仕事を渡す3つの手段を持つ。サブエージェントへの委任、Dynamic workflowsによるワークフロー実行、アドバイザーモデルへの相談である。
- サブエージェントでは、エージェント自身がタスクを委任し、各サブエージェントの報告を読み取る。サブエージェントのスレッドはアーカイブまで残るため、後から追加入力を送れる。
- Dynamic workflowsでは、Claudeがエージェントを直接指揮するのではなく、エージェント間へ文脈と結果をプログラム的に受け渡すオーケストレーションのプログラムを書く。メインのセッションスレッドは空くため、ユーザーとの対話や複数の実行中ワークフローの進捗報告に充てられる。実行のスレッドは終了までにサーバー側でアーカイブされ、追加入力は送れない。
- いずれを使えるかは利用者が決め、実際にいつ使うかはエージェントが判断する。使いどころはシステムプロンプトで指示して誘導する。
- 設定はエージェント定義の
multiagentブロックで行い、種別multiagent_20261001では3手段を個別に有効・無効化できる。ワークフローとサブエージェントは既定で有効、アドバイザーは既定で無効である。
ワークフロー実行の仕組み — 段階的並列と結果統合
- Dynamic workflowsは、数百の文書の点検や多数の情報源の相互検証など、部品の多い仕事に向く。エージェントがワークフローを書き、サーバーがバックグラウンドで1つのワークフロー実行として動かす。
- 実行の開始に追加のAPI呼び出しは不要で、
user.messageの記述やシステムプロンプトの指示からエージェントが開始の要否を判断する。 - 実行に参加するエージェントは、ワークフローが定義するインラインエージェント、利用者が
workflows.predefined_agentsに列挙した定義済みエージェント、またはその両方である。列挙がなければワークフローがすべて定義する。 - 実行イベントはセッションのイベントストリームに届き、実行内の各エージェントは一覧・閲覧・ストリーミング可能なセッションスレッドで動作する。
- 定義済みエージェントの各リストは最大20件まで登録できる。サブエージェント側の委任は1階層のみで、セッションあたりの子スレッドは最大25件(アイドル含む)という上限も記載されている。
- 向いている型として、並列化(独立した小課題を同時に振って統合)、特化(セキュリティ・文書作成など領域別のエージェントに振り分け)、上申(難所の一部を高性能なエージェントやアドバイザーに相談)を挙げている。
予算と運用 — トークン消費への注意
- 実行内の各エージェントがトークンを消費するため、セッション作成時に支出上限のセッション予算を設定して、実行分も含めて抑えることを求めている。予算到達で実行は一時停止し、引き上げや解除で再開する。
- システムプロンプトでの誘導例として、契約書点検のエージェントが「数件を超える依頼は並列読み合わせの実行を開始し、1〜2件は自分で点検する」といった書き方が示されている。
- 失敗時の扱いや時間制限もプロンプトで指定する例があり、「1つのエージェントの失敗で実行全体を失敗させず、読めなかった契約は未対象として列挙する」「実行に1時間の制限を付ける」などが挙げられている。
- ドキュメントは「実行は必要な仕事に絞ること。実行内の各エージェントがトークンを使うため」と明記している。